はじめに|仕事のストレスは「仕事量」だけではない
こんにちは、FPNSです。
看護師として働いていると、
「この上司、ちょっと苦手だな……」
と思うことはありませんか?
言い方がきつい。
細かいところを指摘される。
何を考えているのかわからない。
自分と考え方が合わない。
看護の仕事そのものは嫌いではないのに、人間関係で仕事に行くのが憂うつになる。
これは、とてももったいないことだと思います。
私自身、長く看護師として働いてきて、人間関係は仕事を続けるうえでとても大きな要素だと感じています。
そんな中、最近読んで「これは職場でも使える」と感じたのが、今井孝さんの
『小さな「GIVE」シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣』
という本でした。
そこで今回は、
「苦手な上司にこそ、小さなGIVEをしてみる」
という考え方について書いてみたいと思います。
GIVEというと「何かをあげる」と思っていませんか?
GIVEと聞くと、
「プレゼントをする」
「相手の仕事を手伝う」
「自分が我慢して相手に尽くす」
というイメージを持つかもしれません。
でも、この本を読んで私が面白いと思ったのは、もっと小さく考えていいということでした。
高価なものをあげる必要はありません。
自分を犠牲にする必要もありません。
たとえば、
「おはようございます」と自分から言う。
「ありがとうございます」と伝える。
忙しそうなら、ちょっと手伝う。
相手の良いところを見つけたら言葉にする。
そんな小さなことでいい。
私はこれを、
「相手の気持ちをほんの少しプラスにする行動」
と考えることにしました。
これなら病棟でもすぐにできます。
苦手な上司にこそGIVEしてみる
ここからが今回、一番伝えたいことです。
好きな人にGIVEするのは簡単です。
問題は、
「苦手な人にGIVEできるか?」
です。
たとえば、苦手な上司がいたとします。
以前なら、
「今日は話しかけられませんように」
「また何か言われるかな」
「できれば勤務が一緒じゃないほうがいいな」
と思っていたかもしれません。
すると、その人を見ただけでストレスになります。
そこで発想を変えます。
「今日はこの人に何をGIVEできるだろう?」
と考えてみるのです。
大げさなことをする必要はありません。
「おはようございます」とこちらから挨拶する。
何か教えてもらったら、
「ありがとうございます。助かりました」
と伝える。
上司が忙しそうなら、
「何かやっておくことありますか?」
と一言声をかける。
これだけです。
GIVEする目的は「好かれること」ではない
ここはとても大切です。
苦手な上司にGIVEする目的は、
上司に好かれることではありません。
ゴマをすることでもありません。
むしろ変えたいのは、
相手ではなく、自分の見方です。
「嫌だな」
「話したくないな」
「また怒られるかな」
と思いながら相手を見ると、会うこと自体がストレスになります。
ところが、
「今日は何をGIVEしよう?」
という視点に変えると、相手を見る目的が変わります。
苦手な人が、
「避けたい人」
から、
「自分が小さなGIVEを実践する相手」
に変わるのです。
私は、この発想がとても面白いと思いました。
「脳の領域を広げる」と考えてみる
ここでもう一つ、私が印象に残っている考え方があります。
脳科学者の中野信子さんの話などを聞いていると、人間関係について「嫌いな人を無理に好きになる必要はない」という視点が出てきます。
私はそこから、
「自分の脳の中で、その人が占める意味を変えてみる」
と考えるようになりました。
苦手な人を避け続けていると、
「あの人=嫌な人」
という、とても狭い見方になってしまいます。
でも、少し話してみる。
挨拶してみる。
相手の良いところを一つ探してみる。
自分からGIVEしてみる。
そうすると、
「怖いと思っていたけど、意外と普通に話せた」
「厳しいけれど、患者さんのことはよく考えている」
「この部分は勉強になるな」
という別の面が見えてくることがあります。
私はこれを、
「自分の脳の領域を広げる」
くらいの感覚で考えています。
相手を好きになる必要はありません。
「嫌い」という一つの箱だけに入れない。
それだけでも、人付き合いは少しラクになるのではないでしょうか。
「人に会う=ストレス」から「今日は何をGIVEしよう?」へ
この考え方は上司だけではありません。
同僚、後輩、患者さん、患者さんの家族。
さらには、仕事以外で出会う人にも使えます。
「この人に会うの嫌だな」
と思ったとき、
一度だけ、
「この人にできる小さなGIVEは何だろう?」
と考えてみる。
笑顔でもいい。
挨拶でもいい。
「ありがとう」でもいい。
相手の話を30秒聞くだけでもいい。
すると「人に会う」ということが、
自分のエネルギーを奪われるだけの出来事ではなくなってきます。
むしろ、
「今日はどんなGIVEができるかな?」
という小さなゲームのように考えることもできます。
これが習慣になると、人と会うことへの心理的な負担が少しずつ減っていくのではないでしょうか。
看護師こそ「小さなGIVE」と相性がいい
考えてみると、看護師の仕事はGIVEの連続です。
患者さんに声をかける。
不安な家族の話を聞く。
忙しい同僚を手伝う。
新人に声をかける。
看護助手さんに「ありがとう」と伝える。
私たちは毎日の仕事の中で、すでにたくさんのGIVEをしています。
ただし、注意したいことがあります。
GIVE=自己犠牲ではありません。
自分が疲れ切っているのに、何でも引き受ける。
嫌なことを全部我慢する。
理不尽な要求まで受け入れる。
これは私が考えるGIVEとは違います。
自分に余裕がある範囲で、
「相手の気持ちが少し良くなることをする」
くらいで十分です。
人間関係も「健康への投資」
FPNSでは、お金だけではなく「健康への投資」も大切にしています。
投資というとNISAや投資信託を思い浮かべますが、私はそれだけではないと思っています。
睡眠。
運動。
食事。
勉強。
そして、
人間関係を整えること。
これも立派な自己投資ではないでしょうか。
どれだけ給料が高くても、毎朝、
「職場に行きたくない」
と思っていたらつらいですよね。
逆に、人間関係のストレスが少し減るだけで、仕事への感じ方が変わることがあります。
小さなGIVEは、お金がほとんどかかりません。
それなのに、職場で過ごす時間を少し快適にしてくれる可能性があります。
ある意味、コスパのいい健康投資だと思います。
明日からできる「小さなGIVE」5つ
難しく考える必要はありません。
まずはこの中から1つで十分です。
- 苦手な人にも自分から挨拶する
- 「ありがとう」をいつもより1回多く言う
- 相手の良いところを1つ探す
- 忙しそうな人に「大丈夫ですか?」と声をかける
- 人に会う前に「今日は何をGIVEできる?」と考える
特におすすめなのは、
「苦手な人に自分から挨拶する」
です。
数秒で終わります。
お金もかかりません。
相手の反応が悪くても構いません。
自分がGIVEした時点で終了です。
見返りを求めないからこそ、ラクなのです。
まとめ|変えるのは上司ではなく「自分の行動」
苦手な上司を変えることは難しいです。
「もっと優しくしてほしい」
「自分のことを理解してほしい」
と思っても、相手の行動はコントロールできません。
でも、
自分がどう接するかは選べます。
そこで役立つのが「小さなGIVE」という考え方です。
苦手な人を好きになる必要はありません。
無理に仲良くする必要もありません。
ただ、
「この人に何をGIVEできるかな?」
と考えてみる。
その小さな変化が、相手との関係だけではなく、自分自身の人付き合いの幅を広げてくれるかもしれません。
そして人に会うことへのストレスが少し減れば、仕事も少し楽しくなる。
看護師人生は長いです。
だからこそ、お金の資産形成と同じように、
「人間関係」という資産も少しずつ育てていく。
そんな考え方があってもいいのではないでしょうか。
まず明日、苦手な人に自分から
「おはようございます」
と言ってみる。
FPNSからおすすめする最初の一歩は、それだけです。
今回紹介した本
今井孝さん
『小さな「GIVE」シンプルで楽しいのに驚くほど人生が変わる習慣』
「GIVEって、こんなに小さくていいんだ」と気づかせてくれる一冊です。
職場の人間関係に疲れている看護師さんや、人付き合いが少し苦手だと感じている人におすすめしたい本です。

