「毎日忙しく働いているのに、なぜか時間もお金も余裕がない」
「職場の人間関係に疲れてしまう」
「将来のために家計管理や投資をしたいけれど、何から始めればいいか分からない」
看護師として働いていると、こんな悩みを感じることはありませんか?
夜勤、残業、急な入院対応、委員会、家事、子育て。
毎日やることが多く、自分のことは後回しになりがちです。
そんなときに参考になる考え方が、スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」です。
「7つの習慣」は、仕事で成功するためだけの本ではありません。
自分の時間の使い方、人との関わり方、お金との付き合い方、健康を守るための考え方にも役立ちます。
この記事では、「7つの習慣」を看護師・医療従事者向けにできるだけ分かりやすく紹介します。
全部を完璧に実践する必要はありません。
まずは、自分に合いそうな習慣を1つ見つけるところから始めてみましょう。
「7つの習慣」とは?
「7つの習慣」は、スティーブン・R・コヴィー博士が伝えた、よりよい人生をつくるための考え方です。
内容は大きく分けると、
- 自分を整える習慣
- 人との関係を整える習慣
- 成長を続ける習慣
の3つに分けられます。
忙しい看護師にとっても大切なのは、「やることを増やす」ことではありません。
自分にとって大切なことを考え、優先順位をつけて行動することです。
第1の習慣|主体的である
第1の習慣は、「主体的である」です。
主体的とは、周りの状況に振り回されるだけではなく、自分ができる行動を選ぶことです。
たとえば職場で、
「人手が足りないから仕方ない」
「忙しい病棟だから余裕がない」
「上司が分かってくれないから無理」
と思うこともあるかもしれません。
もちろん、環境によって変えられないこともあります。
でも、その中でも自分が選べる行動はあります。
たとえば、
- 分からないことを早めに相談する
- 記録を少しずつ進める
- 休憩中は仕事の話から離れる
- 苦手な業務を学ぶ機会をつくる
- 家計の支出を1つ確認する
大きく環境を変えられなくても、自分の行動を少し変えることはできます。
看護師の仕事でも、お金の管理でも、最初の一歩は「自分にできることを考える」ことです。
第2の習慣|終わりを思い描くことから始める
第2の習慣は、「終わりを思い描くことから始める」です。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、
「自分はどうなりたいのかを先に考える」
ということです。
たとえば、お金のことなら、
- 60歳以降も無理なく働けるようにしたい
- 子どもの進学費用を準備したい
- 老後に旅行を楽しめるようにしたい
- 急な出費があっても困らない家計にしたい
このように、先に目的を考えます。
目的がないまま節約をすると、苦しくなりやすいです。
でも、
「年に1回は家族旅行に行きたい」
「将来は夜勤を減らして働きたい」
「老後のお金の不安を少し減らしたい」
という目的があると、家計管理やNISAも続けやすくなります。
まずは、「5年後にどんな暮らしをしていたいか」を紙に書いてみるのがおすすめです。
第3の習慣|最優先事項を優先する
第3の習慣は、「最優先事項を優先する」です。
忙しい看護師ほど、この習慣が大切だと思います。
やることが多いと、目の前の緊急なことばかりに追われます。
急なナースコール。
記録。
入院対応。
委員会。
連絡事項。
家に帰れば家事や育児。
もちろん、緊急のことは大切です。
でも、ずっと緊急なことだけに追われると、自分の将来に大切なことが後回しになります。
たとえば、
- 健康診断の結果を確認する
- 睡眠時間を確保する
- 家計を見直す
- FPの勉強をする
- NISAについて学ぶ
- 軽く運動する
- 家族とゆっくり話す
これらは今すぐ困らないことかもしれません。
でも、後回しにすると将来困りやすいことです。
おすすめは、毎週1回だけ「自分の未来のための時間」を予定に入れることです。
最初は30分でも大丈夫です。
第4の習慣|Win-Winを考える
第4の習慣は、「Win-Winを考える」です。
Win-Winとは、自分だけが得をするのではなく、相手にもよい結果がある関係を考えることです。
看護師の仕事では、患者さん、家族、同僚、多職種など、多くの人と関わります。
その中で、
「自分だけが我慢する」
「相手だけが悪い」
「どちらかが勝てばいい」
という考え方では、関係が苦しくなりやすいです。
たとえば、勤務交換をお願いするときも、
「私の都合だけで代わってください」
ではなく、
「次回は私が代わります」
「あなたの都合がよい日があれば教えてください」
と伝えると、お互いに助け合いやすくなります。
家計でも同じです。
家族とお金の話をするときは、
「節約して」
「無駄遣いしないで」
ではなく、
「将来の旅行のために、毎月少しだけ貯めてみない?」
と、共通の目標をつくると話し合いやすくなります。
第5の習慣|まず理解に徹し、そして理解される
第5の習慣は、「まず理解に徹し、そして理解される」です。
これは、相手の話をまずしっかり聞くことです。
看護師は、患者さんの話を聞く仕事でもあります。
でも、忙しいときは、
「早く要件を聞かなきゃ」
「また同じ話だな」
「時間がない」
と思ってしまうこともあります。
そんなときでも、少しだけ相手の気持ちを受け止めると、関係が変わることがあります。
たとえば患者さんが不安そうなら、
「心配になりますよね」
「痛みが続くとつらいですよね」
と一言伝えるだけでも、安心につながることがあります。
家族や同僚との関係でも同じです。
自分の意見を伝える前に、
「どう感じているのかな?」
「何に困っているのかな?」
と考えるだけで、言葉の選び方が変わります。
お金の話でも、家族が投資に不安を感じているなら、まず不安な理由を聞くことが大切です。
正しいことを一方的に伝えるより、相手の気持ちを理解することから始める方が、話し合いがうまくいきやすくなります。
第6の習慣|シナジーを創り出す
第6の習慣は、「シナジーを創り出す」です。
シナジーとは、それぞれの違いを活かして、1人ではできないよい結果をつくることです。
看護師の仕事は、チーム医療です。
看護師だけでなく、医師、薬剤師、リハビリスタッフ、栄養士、精神保健福祉士、介護職など、多くの人と協力して患者さんを支えます。
自分とは違う意見に出会ったとき、
「自分の考えと違うからダメ」
と思うのではなく、
「この人はなぜそう考えたのかな?」
と考えてみることが大切です。
たとえば、患者さんの退院支援では、看護師だけでは見えないことがあります。
リハビリスタッフは生活動作を見ています。
薬剤師は薬の管理を見ています。
ソーシャルワーカーは家族や制度を見ています。
それぞれの視点を合わせることで、よりよい支援につながります。
家計管理でも、夫婦や家族で得意なことを分けると続けやすくなります。
たとえば、
- 家計簿は自分が担当する
- 保険や通信費の見直しはパートナーが調べる
- 毎月の貯金額は一緒に決める
というように、1人で抱え込まないことも大切です。
第7の習慣|刃を研ぐ
第7の習慣は、「刃を研ぐ」です。
これは、自分自身を整え、成長を続ける習慣です。
斧で木を切り続けると、刃がだんだん切れなくなります。
そのまま無理に切り続けるより、いったん刃を研いだ方が、結果的に早く切れます。
看護師も同じです。
忙しいからといって、休まずに働き続けると、心も体も疲れてしまいます。
そこで大切なのが、健康への投資です。
たとえば、
- 睡眠を確保する
- 休みの日に少し歩く
- 栄養のある食事をとる
- 健康診断を受ける
- 好きなことをする時間をつくる
- お金の勉強をする
- 新しい看護知識を学ぶ
これらは、すぐに成果が見えないかもしれません。
でも、長く看護師として働くためには、とても大切です。
お金を増やすことも大切ですが、いちばん大切な資産は自分自身です。
健康がなければ働き続けることも、やりたいことを楽しむことも難しくなります。
だからこそ、睡眠・食事・運動・学びにお金や時間を使うことは、立派な自己投資です。
「7つの習慣」を看護師の毎日に活かすコツ
「7つの習慣」をすべて完璧に実践しようとすると、続きません。
おすすめは、まず1つだけ選ぶことです。
たとえば、
- 今週は「主体的である」を意識して、困ったことを早めに相談する
- 日曜日に30分だけ、家計を確認する
- 夜勤前日は睡眠を優先する
- 家族の話を途中で否定せず、最後まで聞く
- 職場で意見が違う人の話を一度聞いてみる
このような小さな行動で大丈夫です。
習慣は、急に人生を変えるものではありません。
小さな行動を続けることで、少しずつ毎日の選択が変わっていきます。
まとめ|7つの習慣は看護師の仕事・お金・健康に役立つ
「7つの習慣」は、仕事ができる人だけのための考え方ではありません。
忙しい看護師が、自分らしく働き、家計を整え、健康を守るためにも役立つ考え方です。
今回紹介した7つの習慣を振り返ります。
- 主体的である
- 終わりを思い描くことから始める
- 最優先事項を優先する
- Win-Winを考える
- まず理解に徹し、そして理解される
- シナジーを創り出す
- 刃を研ぐ
すべてを一度にできなくても大丈夫です。
まずは、今の自分に一番必要そうな習慣を1つ選んでみてください。
おすすめは、第7の習慣「刃を研ぐ」です。
今週は、睡眠を30分増やす。
休みの日に10分だけ歩く。
家計を10分だけ確認する。
そんな小さな行動でも、未来の自分を守ることにつながります。
忙しい毎日だからこそ、自分自身を整える時間を大切にしていきましょう。
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